はじめに
住宅リフォームや外壁塗装において、補助金や助成金の活用は大きな魅力です。しかし、すべての工事や申請者が補助金の対象になるわけではありません。本記事では、補助金が使えない代表的なケースとその注意点をまとめて解説します。
1. すでに着工してしまった工事
【概要】
補助金の多くは「事前申請」が条件です。申請前に工事が始まっている場合、補助金の対象外となります。
【注意点】
- 着工前に必ず申請書の提出と承認を受ける必要がある
- 「見積もり」や「契約」はOKでも、工事開始はNG
✅ 工事は申請承認後にスタートすることが原則
2. 対象外の工事を行った場合
【概要】
補助金の対象となる工事内容は制度ごとに決まっています。対象外の工事(例:内装のみ、インテリア変更など)には補助金は適用されません。
【主な対象外工事例】
- 外壁塗装に関係のない装飾リフォーム
- エアコンの取り付けのみ
- DIYによる工事
- 美観目的のみの改修(性能向上が伴わないもの)
✅ 必ず補助金の「対象工事リスト」を確認しましょう
3. 条件を満たしていない申請者
【概要】
補助金制度には、申請者に関する条件(居住地・所得・所有者かどうかなど)が設定されていることがあります。
【例】
- 補助対象地域に居住していない
- 所得が上限を超えている
- 持ち家ではなく賃貸物件に住んでいる
- 法人名義の建物で申請(個人向け補助金の場合)
✅ 申請者の条件に該当するかを事前に確認することが重要
4. 必要書類が不足・不備がある
【概要】
書類に不備や不足があると、審査が通らず、補助金が受けられないことがあります。
【よくあるミス】
- 納税証明書や住民票の提出忘れ
- 工事前・工事後の写真が不十分
- 見積書の項目が不明確
✅ 提出前に自治体に確認し、不備のない状態で申請することが大切
5. 補助金予算が上限に達している
【概要】
多くの補助金制度には予算上限があり、申請が多いと早期終了することがあります。
【対策】
- 募集開始直後に申請する
- 定期的に自治体サイトをチェックしておく
✅ 「受付期間内でも予算上限に達し次第終了」と記載がある制度は特に注意
6. 指定業者を使っていない
【概要】
自治体や国によっては、あらかじめ登録された「指定業者」や「地元業者」を使うことが条件になっている場合があります。
【注意点】
- ネットで見つけた業者や他県の業者では対象外になることも
- 業者の登録状況を自治体に事前に確認する
✅ 補助金対応業者かどうかを、見積もり依頼の段階で確認
7. 過去に同様の補助金を受けている
【概要】
補助金制度には「1回限り」や「同一住所で複数回の申請不可」という制限が設けられていることがあります。
【確認ポイント】
- 同じ名義人での申請履歴があるか
- 同一住所での補助金利用履歴があるか
✅ 複数回申請できるかどうか、制度要項でチェックしましょう
まとめ
補助金は大変便利な制度ですが、申請にあたっては多くの注意点があります。
✅ 着工前の事前申請が必須
✅ 対象工事・対象者の条件をしっかり確認
✅ 必要書類を正確に用意し、不備をなくす
✅ 指定業者を使い、予算枠にも注意
失敗を防ぐためには、制度内容をしっかりと把握し、早めに行動することが大切です。